わざとじゃないんだ、信じてくれよ。
春に来た燕は今年も去年の巣をちょいと手直しして再利用し、立派に4羽の雛を育て上げて去っていきました。
この巣は照明器具をうまく利用し、構造的にも強固なのでしょう。もう三年目、去年は2回子育てをした巣です。
しかも今年は子育ての終盤あたりに巣を増築し、あたかも二世帯住宅の様な二階建て住居に改造しています。
続けて次の子作りかなと思っていたらこの巣には何故か戻ってきません。
同じ親燕か別の燕かわかりませんが2メートルくらい離れたところに巣を作り始めました。
立派な現存する2世帯巣を使わず、シャッターの収納部の垂直の鉄板部に泥を付けて建設を始めました。
食いつきのいい岩肌ならいざ知らず、ツルツルの鉄板に左官仕事だけで作った巣が長い営巣期間を持ちこたえるとは到底思えません。
ついた泥を落として作らせないようにしていましたが、何度も諦めずに挑戦します。
とうとう3割方まで進捗したのを見て根負けし、見守ることにしました。
昨日は日曜日で店を閉めていたせいか急ピッチで工事が進み、ほぼ完成形になっていました。
ツバメたちの技術と根性には関心するばかりでした。
そんななか事件が起きたのです。
今朝シャッターを開けたところ、振動がカバーの鉄板に伝わったのでしょうか、巣が落ちて砕けてまったのです。
よくみると泥と藁で作ったカップの上に繊維質のクッションを施してあります。
羽毛も少しありました。
もうすこしクッションを整えたら羽毛を敷き詰め、産卵する予定だったのでしょう。
そこに燕が戻ってきました。口に藁を咥えたまま地面に降り立ち、巣のあったあたりを眺めています。
そのまま固まったように動きません。茫然自失といった有様です。
僕もなんともうしろめたい。
だから言ったじゃないの、垂直の鉄板は無理だって。
結局、さすがの燕も心折れたのか二世帯住宅を使うことにしたようです。
前回子育てに使った方でなく増築部分にリフォームをかけています。
燕に 心あらば伝えてよ、、ですね。仕方ない事。僕も以前、仕事場の 玄関に 燕が巣を作り始めて、これはいかんと、すまないが落とすよと 撤去しましたよ。 あれから何年経つか 飛んでる燕は殆ど見なくなりました。 燕が居ない、、。
きっと近くに田んぼでもあれば燕も来るんでしょうね。
巣の材料も、餌となる虫も田んぼなら。
多分孵化した様です。これからは結構大型の昆虫が捕まえやすくなるので、時折大きなトンボを獲ってきて雛に与えようとしますが流石に飲み込めない。
人間で言えば離乳食に1キロのステーキを切り分けもせず口に突っ込むような・・・